おばさん、普通二輪免許取得する

50歳を前に普通二輪免許取得するまでと、それからの日記

おばさん、普通二輪免許取得する

教習ブログ最後の記事も、出落ち感たっぷりのタイトルでしめてみました (笑
大どんでん返しはありませんので、安心してお読みください。ペコリ(o_ _)o))


7月26日(金) 26時間目


梅雨も明け、快晴の金曜日。
大安吉日!しかもめざまし星占いが1位でした!(笑
3度目の正直を期待して、卒検に挑みます。
あ、その前に補講です。( ̄^ ̄ゞ


本日も昨日にひきつづき、8の字先生。
外周を2周で、本日も8の字かと思いきや、いきなり発着点へ。
「では、今日の卒検コースを走ります。後ろから指示しますので走ってください」
外周→障害物回避→S字→スラローム→踏切→見通し確認→一本橋→急制動→クランク→外周40km/h走行→坂道発進!!


う…やばい。これ前回もやったけど、苦手なコース…。
(じゃ、得意があるの?と聞かれたら、ありませんと即答ですが…
このコース、クランクに入るのが、本線道路から左折後、すぐに左折。
つまり狭い場所で、Uターンに近い角度で回らないとクランクに入れない。
小さく回るのが苦手は私には、クランクに入るところからハードルが高い。


外周→障害物回避→S字→スラローム→踏切→見通し確認→一本橋→急制動→クリア。
そしてクランク。


天敵のクランク。
コース走行1回目。なんとかぎりぎり通れた。
コース走行2回目。出口でまさかのエンスト。バイクを左側へ倒す。
コース走行3回目。なんとかクリア。
あら?やばい、なんか行ける気がしない…
この後、先生はタイムアップまでずっとクランクを練習させてくれた。


教習終わって、いつもなら「はい。お疲れさん」と、すっとバイク準備室を出ていく8の字先生が、ドアの前で振返って一言。


「上半身の力を抜く。腕はハンドルの動きに任せて押さえつけない。ニーグリップはしっかりと。前を見て走る。それだけだよ」
「はい!」アドバイスに心の中で最敬礼です。


最後の最後まで、ありがとうございます。



7月26日(金) 27時間目(卒検)


10分間の休憩ですが、落ち着かない私は、卒検受付のため、早めに学科棟へ。
窓口の女性からも応援をいただき、受付をして検定の先生を待つ。
どうやら本日の検定は私一人らしい。緊張がひしひしこみ上げる。


休憩で外に出てた8の字先生が学科棟へ戻ってこられ、私を見ながら肩をあげさげして、腕をぐるぐる。
力を抜けと言われたと気づき、大きくうなづいて肩を動かす。


受付前に座る私をみつけた他の先生も、
「今から卒検?昨日頑張っての見てた。さっきもがんばってたね!
大丈夫。出来てたから、安心して行ってきて!」と声をかけてくれる。
なんだかもうすでにね、皆さんの優しさでね、おばさん泣きそうですよ。
心配かけてごめんなさい。不出来なおばさんで、ホントにすいません。
ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ


検定の先生に名前を呼ばれ、バイク準備室へ。やはり私一人のよう。
「何にひっかかったの?」今までの卒検失敗の原因を聞かれる。
「2回ともクランクです」
「あ~~~クランクかぁ。あいつかぁ~」先生の冗談っぽい口ぶりに、緊張がほぐれ、思わず笑いがこぼれた。
優しそうな先生で少しほっとする。
気を使っていただいて、ありがとうございます。


「じゃ、準備出来たら、一度車でコース回ろうか」
「はい!」一式準備して、車に乗り込む。
外周→障害物回避→S字→スラローム→踏切→見通し確認→一本橋→急制動→説明を聞きつつ、コースを進む。


と、クランクの前で先生が
「はい、ここでクランク。こいつだな!とりあえず通りやすくなるように"念"でも送っておこうか」と。
「はい!広がった気がします(笑」天敵のクランクを見つめながら、次へ進む。
「今日は風が強いから、気をつけてね」
快晴なのはうれしいけど、台風の影響か結構な強風。
特に急制動と直線40km/hは、特に気をつけるように言われ、
最後の坂道発進の説明を受け、いよいよ発着点へ。


「準備が出来たら、手を挙げてスタートしてね」
手を挙げて、バイクにまたがろうとしてっと、スタンドはずしてなかったよ…私…orz
改めてスタンドはずして、バイクにまたがる。忘れずに、ミラーの確認。


エンジンON。ローギアにいれて方向指示器。
左右の確認をして、いよいよスタート。


障害物回避→S字→クリア。
スラローム→無事クリア。タイム見る余裕はありません(笑
踏切前での一時停止→見通し確認→クリア。
一本橋→腕の力抜いて、ぐらぐらぐらぐら。
遠くを見て、できるだけゆっくり…。クリア。
急制動→横風強い。うわぁ~バイクが揺れる。
身体を低くして、40km/h到達確認。コーンの横でブレーキ。クリア。
いよいよ…奴へ向かう。
セーブは?あ、できませんよね(汗


クランク入口まずは、本線道路からの左折。
手が震える… 心臓がバクバク言ってるのがわかる。
ここ最近の人生で、こんなに緊張したことってあっただろうか?


出来る限り小さく回り、無事クランク入口へ到達。
ライン取りを頭に思い浮かべ、進む方向を見る。
できるだけ腕の力を抜いて、半クラ、ニーグリップ。
危なくなったらゆっくりフットブレーキ。
落ち着け…練習では出来てた…大丈夫…大丈夫…。
!!!!無事出口に到着~~~~!!!!


あとは40km/hと坂道発進。
強風の向かい風におびえながら、4速まで入れて40km/hクリア。
そして最後の坂道発進。
ぎゃ!まさかのエンスト。
あわててハンドブレーキ握って、下がることなくバイクは止まった。
深呼吸してフットブレーキ再度確認。
最初は存在すら認識してなかった、フットブレーキ(笑
うん、大丈夫踏んでる。バイクの停止は君に任せた。
そっと前ブレーキを離す。エンジンをかけ直して、アクセルを開く。
クラッチを少しずつ離す。音が変わった。バイクが少し前に出る。
フットブレーキはずして、クラッチ完全に繋いで、一気に登りきる。クリア!


下り坂、あははははは…手が震えてるよ。
実はヘルメットの中で、もうすでに半泣き。


信号を右に曲がったら、発着点。終わる。あぁ、やっと終われる。
発着点に入ったら、ギアをニュートラル。
エンジン切って、バイクを降りたら手を挙げて、先生の車を振返る。


先生がうなづくのを見て、ほっとして足の力が抜けた。
うわ…やばい…涙が出た。かっこわるい…。
でも、初めての検定完走。うれしいよぉ…。


先生が車から降りてこられる。
「完走おめでとう。これから採点するので装備を外して、受付前で待っててください」
なんとか涙を止め、鼻をすすりながら(笑)先生に返事。


片付のためバイク準備室へ向かう途中、大型先生にあった。
「どうだった?」「完走できました」「そうかできたか!お疲れさん。大丈夫だよ」と声をかけてもらう。
準備室に入り、手袋外したら、見てわかるくらい手が震えてた(笑
力の入らない手で、なんとか装備を外して受けうつけ前へ。


時間がかかるかと思ったら、すぐに事務の方に呼ばれた。
「おめでとう。合格です」「あぁぁぁぁ、ありがとうございます」
やっと、やっと合格できました。事務の女性からも「おめでとう」といただく。
検定の先生を見かけ、再度お礼を言う。
遠くに8の字先生を見つけ、ちっちゃく両手で丸を作って見せた。
うんうんとうなづいてくれた。
校長室によばれ、校長先生から修了書をいただき、そして卒業。


入学が6/28。本日、7/26。
約1カ月かけて無事免許を取得することが出来ました。


合格出来た事、ホントに嬉しかったのですが、
「もうS字やクランクに、緊張しなくていい」だったのも本音です。


卒検3回目での合格。
スクーターに1度しか乗ったことのない、49歳のおばさんがここまでこれたのも、
諦めず粘り強く指導してくださった、先生方のおかげでしかありません。
またサイトで情報を提供してくださった、バイク初心者サポートラボさんありがとうございました。
身体の傾け方、難航したクランクのライン取り、ホントにためになりました。
そして、リアルでもブログでも、いろんな方が応援してくれました。
本当に本当にありがとうございました。
毎日夢にみるほど一生懸命になる経験ができたことを、うれしく思います。


便利な「乗り物」。
ただ「乗り物」に「乗る」ってことは、加害者にも、被害者にもなりうる。
それは自身の実力にも、影響される事。
そのことを胸に刻んで、車やバイクを運転しなきゃいけないと、改めて感じた1ヶ月間でもありました。


もし、このブログが「免許取ってみたいなぁ」とか「新しい事にチャレンジしてみたいなぁ」って思っておられる方の、何かしらのきっかけや応援になれば、幸いです。
つたない、愚痴ばかりのブログでしたが、今まで読んでいただきまして、
本当に、ありがとうございました。
ペコリ(o_ _)o))




と、ここまでが、書きためてた教習所ブログとなります。
今後は、ほぼ?リアルタイムでの、バイク関連のお話等々がつづれたらなぁと思ってます。
もし、お時間よろしければ、お付き合いくださいませ。


今まで、ありがとうございました。
ペコリ(o_ _)o))