おばさん、普通二輪免許取得する

50歳を前に普通二輪免許取得するまでと、それからの日記

おばさん、生まれて初めてバイクにまたがる

7/2(火) 2時間目


CB400。青い色のHONDAのバイク。
ご存じとは思いますが、↓↓これの青↓↓
CB400(出典:HONDA)

(出典:HONDA)



いやはやでかい。うわぁ、重そうだなぁ~とバイクを見つめながら、
所定位置に付き、先生からバイクの説明を一通り。エンジンのかけ方等々を教わる。


そして先生がバイクを、ゆっくり倒した。
これが噂の引き起こし!
まずは先生が起こす。えぇ、そりゃもうホントに軽々と。
バイクの重さとか全く感じません。そして、もう一度倒す。


「では、起してみましょう」と、手の置き場所、身体の入れ方を教わり、
「うりゃ!」と力を入れるが、びくともせず。バイクが少し横滑りしたのみ。
何度かチャレンジするも、全く起せず。
「おいおい、いきましょう」諦めた先生が起してくれ、
「では、ハンドル持って」と、ついにバイクを渡された。


一人でバイクをささえた感想。「うわ!!重い!!想像以上に重い」
バイクの左側に立ち、渾身の力でハンドルを握りしめ、ふとももでバイクを支える。
(転倒防止のため、まだスタンドは出てます)
左側は身体があるしスタンドもあるけど、
油断したら右側にがっつり身体ごと持って行かれそうな恐怖。
先生から「じゃ走ってみるから、スタンドあげましょうか」と言われ、
なんとかスタンドをはずし、またがろうとした時に気が付いた。
これ、バイクを両腕と左足だけで支えることになる!!!倒したらどうしよう!!!
こみ上げる不安と闘いつつ、深呼吸。
えいやっと、生まれて初めてバイクをまたいだ。
またがると、5cmの底上げブーツを履いているので、足付きは大丈夫。
意外と安定してる気がする。大丈夫、最悪両足で支えられる。と思った私が甘かった…


エンジンをかけ、ギアをニュートラルからローへ、がしゃん!とけり下ろす。
おそるおそる半クラからアクセルを遠慮がちに回してみるが、
なんと怖くて地面から足が離せない、私。


バイクにまたがったまま、まったく、スタートできず、フリーズ…orz
半クラにするも、アクセル開けず。
単なる半クラでぬるぬる進むバイクが安定するわけもなく、ふらふらふらふら。


結局、怖くなってハンドブレーキと両足でバイクを止めようとする。
完全に自転車の停止姿勢です。1mも走れません。
先生に促され、意を決して走りだすも、ふらつくのを両足をついて支えようとする。
「バイクが動いてるのに、足を出したら危ないです!」と先生に怒られる。のエンドレス。


「よし、こっちみて!」と自分のバイクを止め、数メートル先からこちらを見てたつ先生。
「???」となってると「そのまま僕を見て、走りだして~~」と、手招き。
先生をひたすら見つめ、半クラ→アクセル開く。わ!走りだせた!
しばらく「下向かな~~い!道路には僕はいませんよ!こっち見て!」
「はい!先生!」と、青春ドラマなみにこちらを向いて走ってくれる先生を目指して、
なんとかゆっくりと走ることに成功。


ここでとりあえず1時間目終了。もちろんまだギアチェンジしてません。
緊張と恐怖のあまり、へんな汗でドロドロです。

おばさん、普通二輪の免許にチャレンジすることを決意。

7/26(金)大安吉日。
普通二輪免許をなんとか無事、取得しました。


リアルタイムでブログを書かなかった理由。それは「卒業できないかもしれない」というヘタレなカッコ悪い理由。
「入校しました!」でスタートし、「あきらめました」になるブログにはしたくない。
なら絶対卒業すればいいじゃない!でも卒業できないかもしれないじゃない…と逡巡した結果、受かってから書くという、逆になんとも言えないブログに。
出落ち感たっぷりの「取りました!」で始まるブログですが、教習中は挫折感にまみれながら、ホントがんばりました。そんなおばさんががんばった姿が、今後何かにチャレンジされる方の励みや、自分もやれるかも?的な安心感の一つにでもなればと、記させていただきます。


まずは、なぜ取得を決意したかの話。
もともと山道、広域農道大好き。車の免許取り立てのころから、見知らぬ道を道路標識と勘だけを頼りにふらつくこと気が付けば30年。
私の「そこに農道があれば走ってみたくなるじゃない」の主張に対し、友人から「農道変態」の称号をいただきました。
仕事半分・趣味半分のカメラ片手にふらふらとドライブしてるうちに、行動範囲内の車の通れる道は、ほぼほぼ網羅。
もちろん、知ってる道でも走るのは楽しい。でも、新しい道を走ってみたい。
「うわ!ここに抜けられるんだ!」の喜びが欲しい。
が、そうなると選択肢はさらに細い道になる。


正直、車だと行き先のわからない細い道は怖い。
地図では通り抜けられるようになってるけど、もし通り抜けられなかった場合、Uターンはできるのだろうか?崩落とか大丈夫だろうか?
もちろん行かないという選択肢はあるけど、やっぱり行ってみたい気持ちも抑えられないし…の折衷案に、バイクならUターンもしやすいんじゃない?という安直なアイデアが浮かぶ。
周りにもバイク乗りの諸先輩方がおられる。みんな楽しそう。
ただ、スクーターにも1度しか乗ったことない自分がバイクなんて、全く現実的じゃないよなぁ~なんて思ってた。


そんなさなか、世の中は10連休のGW。原因不明のアナフィラキシーショックをおこし、救急病院へ。幸い大したことはなかったんですが、人っていつ何時、何事があるのかわからないってことを思い知った。
そのうちやるからってやらなかったら、やらないんじゃなくて、できなくなる可能性もあるんだって。


バイクの免許を取る。これは私のわがままなんだと思う。家族は心配して反対するだろう。でもやってみたいって、強く思うようになった。
が、自分の性格上、衝動的な可能性も否めないので、月が変わっても、やっぱり取りたいって思い続けてたら、それはきっと本気なんだと、逆に免許の事を考えないようにして過ごし、気が付けば6月半ば。
自分に改めて問う「免許取りたい?」答えは「やってみたい」
はい。入校を決意しました。


ただ、根が小心者。自動車学校の受付でえ?って顔されるんじゃないか、入校自体断られるんじゃないか?とドキドキしながら学校へ。
こちらのビクビクをよそに、窓口の女性は特に気にする風もなく、笑顔で入校手続きが進む。
スムーズにいきすぎて「大丈夫なの?私、ホントに入っていいの?」と逆に不安に。
最後に「大変だと思いますが、がんばってくださいね」と手続きを終了し、あっけなくチャレンジがスタート。
一番最初は、適性検査と告げられ、来校時間を確認し、入学手続き終了。



6/28(金) 1時間目
適性検査当日。受付へ向かう。
土地柄、自分の車がないと移動手段がほとんどない田舎住み。
基本、高校卒業と同時、もしくは大学に入ってから免許を取る人が多いため、私のような年齢での来校者は、いささか目立つ。
周りから浮きまくり。「この人何?」「何しに来たの?」「保護者?モンペ??」的な視線しか感じない (完全に被害妄想…
勝手にアウェー感を感じつつ、適性検査室へ入室。もちろん周りは全て大学生。
あぁ緊張する。
緊張しまくって、1時間。無事適性検査終了。結果は???


B判定!これって、いいのかな?大丈夫なのかな?
コメント欄にある「考え事をしながら走らないようにしましょう」の文字が目に入る。あ、これ、自動車免許の時にも言われた記憶がある。
あれからもう何十年もたってるのに、変わらない自分に笑ってしまった。


次回はいよいよ実車です。